Tomoyuki Yanagawa +
Takayoshi Ohara
Works
Chevreul's Window
Chiaki Arai + Tomoyuki Yanagawa + Takayoshi Ohara + Ryu Furusawa
year: 2018
material: LED Lamp, LED Strip, Wood Frame, Computer
size: W8000 x H2400 x D8000 mm

本作は建築家の新居千秋がモチーフとなる4つの茶室(待庵、八窓軒、燕庵、如庵)の構造を「Somesthetic(身体性)」をテーマに最小限の要素に分解し展覧会会場に再構築している。
また視覚原理を元に数理的手法でイメージや色彩へアプローチしてきたグループ「大原+柳川+古澤」が、この茶室に設けられた22の窓を媒体として、色糸と照明による色彩現象の表現を展開させたものである。

光の三原色である赤、緑、青の糸のみを扱い、窓の内枠に糸を1cm間隔でグリッド状に張り巡らせている。枠の奥行きに入る7本の糸に対して、3色の配分を変えることで様々な色彩を作り出している。また窓に埋め込められた照明の色相を変化させることで糸の色の打消しや強調などの色彩の相互作用を操作している。
4つの茶室の方位は本来の茶室と整合している。窓の色を東から西へ、青→紫→赤→黄→緑とグラデーションが割り当てられており、そこに照明色が変化することで、ゆっくりと東西へ強調される色が移ろい、茶室の持つ陰翳の中に漂う微かな光を感じさせる時間表現が展開していく。
また壁を廃した茶室と窓に張られた糸はどちらも背景を透過させ、観る者の視点に応じて、窓の重なりや、グリッド状に張られた糸のピッチと視野角のずれに伴うモアレが多彩な色彩体験を誘発させるインタラクティブな空間的視覚表現を実現している。





photo: Ryu Furusawa